２０２３年１月９日

血圧に関するトウモロコシ由来レジスタントスターチ

最新論文（エビデンス）

 

 

＜論文 / エビデンス要点＞

 

• トウモロコシ由来のレジスタントスターチを用いた２０名の高血圧患者を対象にした臨床試験で、レジスタントスターチを服用した高血圧患者は、２４時間収縮期血圧が ６，１ｍｍＨｇ 低下しました。

 

• トウモロコシ由来のレジスタントスターチは、酢酸と酪酸のレベルを高め腸内環境のバランスを変化させることも明らかになりました。

 

 

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Prebiotic intervention with HAMSAB in untreated essential hypertensive patients assessed in a phase II randomized trial

第Ⅱ相ランダム化試験で評価された未治療の高血圧患者におけるＨＡＭＳＡＢによるプレバイオティクス介入

※ＨＡＭＳＡＢ：アセチル化およびブチリル化高アミローストウモロコシデンプン（レジスタントスターチ）

※アセチル化/ブチリル化＝湿熱処理＝消化酵素アタック防止作用

 

Published: 09 January 2023

オーストラリア モナシュ大学研究チーム

 

 

（掲載：ネイチャー/ イギリス）

https://www.nature.com/articles/s44161-022-00197-4 

 

 

Abstract

In conclusion, our study provides evidence that delivering high levels of the microbial metabolites acetate and butyrate reduces SBP and total vascular resistance in patients with essential hypertension. Furthermore, HAMSAB enriched essential SCFA-producing microbes, which compounds the overall levels of SCFAs. Consumption of SCFAs directly, via the use of HAMSAB or other strategies, may represent a therapeutic option for patients with hypertension.

 

 

＜翻訳＞

概要

結論として、私たちの研究は、高レベルの微生物代謝産物アセテートと酪酸を提供することが、高血圧患者のＳＢＰ（収縮期血圧）と総血管抵抗を低下させるという証拠を提供します。

さらに、ＨＡＭＳＡＢ（トウモロコシ由来レジスタントスターチ）は、ＳＣＦＡ（短鎖脂肪酸）の全体的なレベルを構成するＳＣＦＡ（短鎖脂肪酸）産生微生物を濃縮しました。

ＨＡＭＳＡＢ（トウモロコシ由来レジスタントスターチ）または他の戦略によるＳＣＦＡ（短鎖脂肪酸）を直接消費することは、高血圧患者のための治療選択肢となる可能性があります。

 

 

 

 

 

血圧は、日内変動により時間によって１日の内、上が２０くらい変わります。

また排便の際にイキむ時や緊張時、そしてスポーツ時などは急激に上がり、便秘では尚更です、そして分娩時などは２００近くになることもあります。

普段の血圧が正常であれば、血管も傷んでおらず、そのような時でもダメージにはなりませんが、普段から血圧の高い方は注意が必要です。

 

 

 

 

現在、

世界中の研究機関から３００本以上のエビデンス（論文）が出されておりますが、

そのほとんどの研究論文はトウモロコシ原料のハイアミロースコーンスターチからの

レジスタントスターチについての健康効果を研究対象にしたものです。

レジスタントスターチの良い変化が期待できる根拠（エビデンス/論文）一部ご紹介

 

 

 

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