2026年2月16日

現在、私、代表の大森は59歳です。
ありがたいことに「若いですね」と言われることがあります。
同世代でも、
・背中が丸い
・肌がくすんでいる
・動きが重い
・表情に張りがない
そんな印象を受ける人が少なくありません。
老化は避けられません、しかし「老け方」には差がある。
私は、そこに腸内環境が深く関わっていると考えています。

老化と炎症 〜“インフラメイジング”という概念〜
近年、「Inflammaging(インフラメイジング)」という言葉が注目されています。
これは「慢性炎症が老化を加速させる」という概念です。
加齢に伴う慢性微小炎症が、疾患や老化の進行に関わる可能性が報告されています¹。
では、その炎症の発生源の一つはどこか。
それは腸です。

腸内細菌と全身炎症
腸内細菌叢が乱れると、腸管バリア機能が低下し、LPS(リポ多糖)などの炎症性物質が血中へ移行しやすくなることが知られています。
腸内環境の乱れが“metabolic endotoxemia(代謝性エンドトキシン血症)”を引き起こし、慢性炎症と関連する可能性が示されています²。
慢性炎症は、
・肌の老化
・筋肉量の低下
・血管の硬化
・疲労感
といった「見た目の老化」にもつながります。

腸と肌の関係 〜Gut-Skin Axis〜
「腸-皮膚相関(Gut-Skin Axis)」という概念もあります。
腸内細菌が皮膚状態に影響を与える可能性が報告されています³。
腸内環境が整うことで、
・肌の透明感
・炎症の抑制
・皮脂バランス
に影響を与える可能性があります。
つまり、「若く見える」かどうかは、腸の状態と無関係ではないのです。

筋肉と腸内環境
腸内細菌が産生する短鎖脂肪酸(特に酪酸)は、炎症抑制や代謝改善に関与すると言われています。
腸内細菌叢とサルコペニア(加齢性筋肉減少症)との関連も示唆されています⁴。
筋肉が保たれると、
・姿勢が良くなる
・動きが軽い
・血流が良い
・顔色が良い
結果として若く見える。
私は日々の運動も続けていますが、
それと同時に腸内環境を意識した生活を続けています。

レジスタントスターチという選択
私が長年取り組んでいるのが、湿熱処理済レジスタントスターチ(難消化性でんぷん)「レジスタ」です。
これは小腸で消化されず大腸まで届き、腸内細菌のエサとなり、短鎖脂肪酸を産生します。
レジスタントスターチが腸内細菌叢や代謝改善に寄与する可能性が報告されています⁵。
特別な魔法ではありません。
腸内細菌にエサを届け続ける。
それを淡々と続けているだけです。
老化はコントロールできるのか?
老化を止めることはできません。
しかし、
・炎症を抑える
・腸内細菌の多様性を保つ
・筋肉を維持する
これらは「設計」できます。
見た目は結果、腸は、その土台です。
59歳の今、私は確信しています。
若く見えるかどうかは、肌のクリームよりも、高価なサプリよりも、腸の中で何が起きているかにかかっている。
腸から老化を考える。
それがこれからのアンチエイジングの本質だと私は思います。
<参考文献>
1. Franceschi C, et al. Inflamm-aging. Ann N Y Acad Sci. 2000.
https://nyaspubs.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/j.1749-6632.2000.tb06651.x
2. Cani PD, et al. Metabolic endotoxemia initiates obesity and insulin resistance. Diabetes. 2007.
https://diabetes.diabetesjournals.org/content/56/7/1761
3. Acne, Microbiome, and Probiotics: The Gut–Skin Axis
https://www.mdpi.com/2076-2607/10/7/1303
4. Ticinesi A, et al. Gut microbiota and muscle mass in aging. Nutrients. 2017.
https://www.mdpi.com/2072-6643/9/12/1303
5.Resistant starch: Promise for improving human health— Advances in Nutrition, 2013;4(6):587–601.
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC3823506/