2019年11月11日
温故知新ラボにおける運動サポート製品づくり
「立つことの重要性」「姿勢を良くすることの重要性」 2つの背景
重力環境の下に存在する人間は、立つことを前提として、腸内環境を始め、本来のカラダの機能が作られています。
その事実を明らかにしたのが、宇宙空間。
宇宙飛行士は、宇宙に滞在している間は、基本的に無重力状態であり、その際カラダに起こる反応は、簡単に言えば老化現象であり、様々な疾患状態になることが判明しております。
例えば無重力では、筋肉を使わないため、糖を代謝する機能が落ちる、また骨量、筋肉量が減る、そして腸内環境が悪化するなど。
また様々な海外、国内の研究機関で、座りすぎ(重力から逃れすぎ)における健康への弊害が指摘、発表されております。
そのような背景のもと、健康経営の一環として、日本においてもオフィス環境におけるスタンディングデスクを採用した企業も増えてきており、海外では、多くの企業がスタンディングデスクを採用しております。
また昔は、車や電車、バス、自転車などがなく、立って歩いて移動しており、また心地よいソファーや椅子もなく、遥かに立っている時間が長かったことが考えられ、逆に現代は、便利・心地よいものが溢れ、カラダが重力を感じない生活に慣れ、その結果、座る時間が長く、明らかに立つ時間が減り、立つ時間と座る時間のバランスが逆転し、様々な不調が顕在化しております。
普段、運動を意識している方でも、不調になる原因の一つ、それは座りすぎであり、重力から逃れすぎている所から来ているとも考えられます。
毎日1時間の運動をしても残りの時間を座っていたのでは、効果も半減します。
そして立つ習慣だけでは不十分であり、プラス鷲掴み力を強化し、正しい姿勢習慣を身につける必要があります。
※鷲掴み力:足指力/足趾把持力、踵力、足裏アーチのこと
坂道に立つ事でふくらはぎが伸ばされます、通常、この角度になると、かかとからつま先の足指まで、本来使わなければならない正しい荷重が足裏にかかり、足指や足裏のアーチが正常に機能します。
正しい加重の体勢になると、自然と身体は理想的な姿勢・背骨のS字湾曲の形になります。ふくらはぎの収縮機能を行う理想的な姿勢は、カカト側に沈んで、つま先側に沈む形、いわゆる3点アーチ重心の形状です。
本来、骨盤周りのインナーマッスルは仙骨(骨盤)が前方に傾く「前傾」というポジションにある事で上手に働くように設計されています。しかし、かかとが高くなったヒールのある靴を履いて、イスに座って猫背の姿勢で作業が続けば、骨盤周りのインナーマッスルは徐々に痩せ細り、その分の重量を贅肉でまかない始めることが判明しています。(ハイヒールなどカカトの高い靴を履くことで、通常は、猫背になりやすくなり、また無理にバランスを取ろうとして反り腰になる場合もあります。)
(フットベース→現:ワシーガアーチ)
中高年のポッコリに関して言えば、たくさん運動をしても、食事制限をしてもお腹周りの余分な肉がなかなか取れないのは、座りすぎ、姿勢の悪さによるお腹周りの活動が正しくされていない事が大きな原因であり、姿勢良く立つことで、背骨や仙骨(骨盤)の角度や機能、足指・足裏アーチの機能を良化させ、しっかり活用すれば、お腹周りの贅肉は必要なくなるため、消えていくことが考えられます。
また、様々なカラダの不調が起きる原因の一つは、姿勢の悪い生活習慣であり、仙骨(骨盤)が寝る、足指・足裏アーチが衰えることなどから来るとも言われております。
姿勢良く立つことのメリット
◆本来のカラダの機能になる
◆体幹が強くなる
◆腸内環境が良くなる
◆ダイエットになる
姿勢良く立つことのデメリット
立つことのデメリットは、ほとんど見当たりませんが、自分の体力を超えて無理して行うことや立ちすぎ、長時間の同じ姿勢などは、カラダの痛み等、様々な弊害を生じさせる原因になります。
姿勢良く立つ上での注意点
慣れない当初は、2,3時間立っているだけでも相当きつく、ちょくちょく座ることをオススメします。時間の経過と共に辛くなる場合がございます、必ず休憩をお取りください。
※最初の10日間くらいは、辛い感想をお持ちの方が半数以上いらっしゃいます。
立つ上で、もっとも重要なのが姿勢、姿勢良く立つことを習慣づけないと、猫背や反り腰、また扁平足や外反母趾にも繋がります。
そのような「立つことの重要性」「姿勢を良くすることの重要性」2つの背景のもと、
フットベースは誕生しました。(フットベース→現:ワシーガアーチ)
※長年の生活習慣(座りすぎ)を変えることは、時間が必要ですが、
少しでも続けることが大切です。